急性中耳炎
中耳という鼓膜の奥にある空間におこる急性の炎症です。発症は0歳から5歳までのお子さんに多く、特に集団生活をしてる保育園児によくみられます。原因は風邪の菌が耳管(鼻と耳をつなぐ管)から中耳腔に入り込んで起こります。原因となる細菌はインフルエンザ菌や肺炎球菌が多く、最近では抗生剤が効きにくい耐性肺炎球菌(PRSP)が増えています。
治療について
治療は抗生剤の内服や点耳(耳に薬をたらす治療)、痛み止めの内服・座薬などで行います。
炎症が強く鼓膜が腫れているときは、鼓膜切開(鼓膜を切って膿を出す治療)を行います。膿が出れば痛みがおさまり、治りも早くなります。
耳の治療と同時に鼻やのどの治療も行います。
耳だれが出る原因としては細菌が関係していることが多く、抗生剤入り点耳薬や抗生剤の内服にて改善します。耳洗浄も菌の量を減少させることができ、非常に効果的です。