インフルエンザは2回かかることもあるの?
2017.03.01
春一番がびゅーっと吹いて~
花粉症の本格シーズン到来ですね。
つい最近まで、インフルエンザA型が大流行していましたが、、、
未だにちらほら発熱で来院される患者様がいらっしゃいます。
「インフルエンザは今年やりましたので、検査はもう大丈夫です」
という言葉をよく聞きます。。。
実は、シーズンで2回以上インフルエンザに罹ることもあるんですよ。
今日はその理由についてのお話です。
結果からお話しすると、インフルエンザウイルスは様々な型があるんです。
大きく分けてインフルエンザは「A型・B型・C型」の三種類が存在します。
その中でも、C型は罹患したとしても軽症ですむことが多く、
一度かかれば免疫がつくと言われており、あまり問題になることはありません。
問題は「A型とB型」です。
A型とB型は型が違うものなのでA型の免疫がついたとしてもB型にはかかってしまう可能性があるわけです。
当院にもA型の後にB型になってしまった患者様がたまにいらっしゃいます。
そしてさらに!!!A型を2回かかってしまうケースもあるんです!
A型はソ連型・香港型が有名ですが、
その他にも違う型のウイルスがありまして理論上144種類も存在するんです!!!
インフルエンザウイルスは下図のような2つの突起で覆われた構造になっています。
この突起はノイラミニダーゼ(NA)とヘマグルニチン(HA)といって、感染に必要なタンパクです。
その突起がA型にはHAが16種類NAが9種類発見されており、16×9=144種類というわけです。
すべて流行が確認されているわけではなく、
流行株としては「H1N1・H2N1・H2N2・H3N2」のみ確認されています。
A型についても、違う型が存在するために、A型に一度かかっても2回かかる可能性があるというわけです。
インフルエンザの流行はだいぶ落ち着いてきましたが、1回感染したからといって安心しては行けません。
流行が終わる3月頃までは、身近な対策として、
「マスクを装着する!」「手洗い、うがいをする!」を心がけましょうね!