風邪と花粉症の見分け方
2017.04.14
スギ花粉症もピークを過ぎだいぶクリニックも落ち着いてまいりました。
しかし、季節の変わり目の寒暖差の為か風邪症状を訴える患者様が多く見受けられます。
その際お母さま方から「この鼻水は風邪ですか?花粉症ですか?」
という質問を多く受けます。
正直いうと、正確にはわからなことの方が多いのですが
今日は、私の思う見分け方をお話ししたいと思います。
風邪も花粉症も症状が非常に似ている場合が多く、自己判断が難しいうえに症状も人それぞれですがご参考になさってくださいね。
1.発熱の有無
まず、病気の原因が全く異なることを理解する必要があります。
風邪はウイルスや細菌による感染症であり、花粉症はアレルギー性疾患です。
なので、感染症では発熱症状が多く見受けられますが、花粉症の場合は基本的には発熱は認めません。
2.鼻水のチェックです。
一般的に風邪の時は初期の状態では水様性(サラサラ)鼻汁が多いですが、時間の経過とともに黄色のドロッとした粘度の高い鼻汁に変化してきます。一方、花粉症の多くは水様性鼻汁(サラサラ)の鼻水が持続します。
3.くしゃみのチェック
風邪の場合もくしゃみが出ますが、花粉症との大きな違いは発作性かどうかです。
一日に何度もくしゃみ発作が出ている場合は花粉症の可能性が高いです。
4.目のかゆみ
風邪ではあまり目を痒がることはありません。
風邪で鼻詰まりや鼻汁が多いと、目やにが出現し結膜炎に発展しているケースがありますが、花粉症とは違い痒がることはありません。
以上のような点に着目するとわかりやすいかもしれません。
もちろんすべてに当てはまるわけでもなく、花粉症の時期に風邪を合併してしまい副鼻腔炎へ発展し症状が強く出てしまうケースもあります。
症状が長引くようでしたらご相談くださいね。