鼻水・咳がひどい!ただいまRSウイルスが流行中!
2017.09.12
9月に入り、一日の寒暖差が大きくなってきましたね。
季節の変わり目になると感冒症状のある患者さんが増えてまいります。
そんな中、今年は季節外れのある感染症が流行を見せています。
「RSウイルス感染症」です。
例年ですと冬に流行することが多いのですが、今シーズンは違うようです。
「RSウイルス」は正式には「Respiratory Syncytial ウイルス」と書きます。
Respiratoryは呼吸器という意味で,このウイルスは肺や気管支などの
呼吸器を冒しやすいという特徴があります。
その為に、激しい咳や呼吸困難感に注意が必要です。
特に、乳幼児が罹患すると重症化することが多く、
入院加療の下、場合によっては酸素投与が必要となることもあります。
ウイルスなので抗生剤は効果がありませんので、自己の免疫で治癒するのを待つしかないので、
通常処方薬としては対症療法目的に咳止めや去痰剤・気管支拡張剤などが用いられるのみです。
また、このウイルスは高率に急性中耳炎を認めるといわれており(2歳以下で約70%以上)
RSウイルス感染症と診断された場合は必ず中耳炎の有無を確認してもらう必要があります。
RSウイルスは迅速検査にて診断が可能ですので、
「いつもの風邪よりも咳が酷いなぁ。鼻水が多いなぁ。」と思ったら、重症化する前の受診をお勧めします!