お知らせ

みなさんで力を合わせて!

2020.03.16

様々なメディアで取り上げられておりますように、新型コロナウイルスへの不安で持ちきりと思います。当院といたしましては、そのお気持ちを十分に理解しながらも、今までとは異なる診療体制をしいており大変恐縮に思っております。

 

先週の袋井市におけるコロナウイルス感染者の報道がなされてから、地域の小中学校の休校・保育園、幼稚園の休園の決定など待ちに待った卒業式や卒園式が中止になり、私の息子も所属しているのですが、地元のスポーツ少年団での活動自粛など大人だけでなく子供たちにも我慢を強いており、地域のみなさんの緊張感を感じずにはいられません。

 

また、当院として感染機会を最大限に減らせるよう試行錯誤しておりますが、「コロナだったらどうしよう」「コロナになったら死んじゃうかもしれないですか?」など診察で来られる患者さんから発せられる言葉から私が思っていた以上に強い不安が伝わってきます。

 

そこで、今何が求められているのかをもう一度整理していただき、家族・職場・お友達の中できちんとした事実を共有して冷静な行動と不安をあおらないコミュニケーションをとってほしいと思い、最低限皆さんに知っておいてほしい事柄を箇条書きですが、記載することにしました。

 

ところどころ難しい言葉が出てくると思いますが、この機会にスマホで検索をしたり、本で調べたりして知識として身につけてください。これも当院の目指す予防医療の一つです。自分のカラダは自分で守れるように!

ぜひ、コロナショックをコロナチャンスに変えましょう。

図1

コロナウイルスについて知ってほしいこと

・あらゆる動物に感染する「コロナウイルス科」のウイルスであり、人に感染するタイプは7種類現在まで発見されている。

(この中にSARS,MERSも含まれる)

・風邪の原因の10~15%がコロナウイルスと言われており、多くの場合軽症で治まる。

・3月15日現在感染者数は15万1,675人うち死者数5,825人(致死率3.8%)と報道されているが、

致死率は基礎疾患(高血圧・糖尿病などの持病)を持つ高齢者では1%程度・若年成人では0.1~0.2%と言われている。

・新型コロナウイルス陽性患者の80%は無症状または軽症で治る。

・子供の感染例は全体の2.4%と非常に少ない

インフルエンザは日本では例年10,000人の死者数が出ているにもかかわらず、コロナウイルスでの死者数はわが国では22人である。(インフルエンザよりはるかに少ない

 

今、一番の敵はコロナウイルスというよりも、不安が最大の敵のようにも感じます。

人は不安やネガティブになると良好な睡眠がとれずに免疫が低下してしまうとも言われております。

まずは、心を平静に保つ意味でも正しい知識という鎧を身につけましょう。

コロナウイルス予防について

・感染経路は接触感染・飛沫感染(エアロゾル感染)である。空気感染は否定的。

・これを予防するには、接触する機会を減らす

病院のような様々な感染症に触れる機会のある場に極力行かない

自分が感染源となった場合は、重症でない限り外出しない

(軽症の場合は自宅で様子を見る)

健康な人は外出してよし!

・手指衛生を心掛ける

感染経路は粘膜系が最多なので、のどの粘膜・目の粘膜・鼻の粘膜を防御。

こまめにアルコールや手洗いを行う(帰宅時、食事前)

うがいをする(帰宅時、食事前)

花粉症の患者さんにありがちな目をこする行為も感染機会を増やしてしまう。

 

 

生活上の注意点

なんといっても免疫力を低下させないこと!

・睡眠時間をきちんと確保する。(7時間程度)

・外へ出てきちんと運動もする。

(感染症にかかる心配よりも運動しないことでの健康リスクの方が高い)

・バランスの良い食生活を確保する。

(特にビタミンCの摂取は非常に重要である。)

 

最後に、新型コロナウイルスについての信頼できる記事をご紹介いたします。

専門的で少々内容としては難しいですが、客観的事実がまとめられてありとてもお勧めです!

https://note.com/chugaiigaku/n/n8583a93b5a80

 

私情をはさみ誇張される報道やデマに心惑わされずに、事実は事実として整理していくことが心の平静には非常に重要です。

なるべく早い事態の収束を祈願するとともに、先般の首相の会見でもありましたが、こんな時こそONE TEAMで日本人の美徳である“みんなと助け合おう精神”でこの苦難を乗り切っていきましょう。

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