こどものいびきは危険?いびきがおねしょと関係あるの?
2016.12.21
「寝る子は育つ」という言葉があるように、子供にとって睡眠は成長にとても大切なものです。睡眠は時間だけでなく、いかに良質な睡眠がとれているかがとても重要になっています。
今回はお子さんのいびき・無呼吸についてのお話です。
さてさて、いびき無呼吸はどうして発生するのでしょう???
これは、気道の狭窄によるものです。睡眠中は口腔や舌の筋肉の緊張が緩くなり気道が狭くなりやすい状況です。それに加えて、鼻詰まりや扁桃肥大・アデノイド・肥満などの要素が加わると無呼吸に発展しやすいと言われています。
特に、扁桃肥大・アデノイドが主な原因と言われています!!!
このような睡眠では低酸素が生じてしまい、本来休息する目的の睡眠の質が悪化してしまい様々な症状を引き起こしてしまいます。
診断基準を見てみましょう!!!
2015年に米国睡眠学会が発表した睡眠障害国際分類第3版によると
成人は1時間あたりに5回以上の無呼吸低呼吸が生じた場合睡眠時無呼吸低喚起症候群と診断します。
小児の場合はその数値がなんと!1回です!
1時間のうちに1回でも無呼吸があれば病的な無呼吸症候群と定義されているんです。
それだけ、お子さんにとっての睡眠が重要であることが読み取れますね。
身長が低いのも、おねしょも、成績の低下も!!!???
さて、どのような症状が引き起こされるのでしょう???
夜尿症(おねしょ)、学習障害、低身長、ADHD(注意欠陥多動性障害)の原因の一つであることが有名なんです。
夜尿症…下垂体のADH(抗利尿ホルモン)の分泌低下による
低身長…下垂体の成長ホルモンの分泌低下による
ADHD…十分な睡眠がとれず、精神不安が生じることによる
学習障害…睡眠障害による集中力の低下による
簡単にメカニズムは記載しましたが、要は早めの対応が必要であることがお分かりいただけましたでしょうか?
以前は、生理的に小さくなるものだからもう少し様子を見ましょうという事をおっしゃる先生もおられましたが、そんな悠長なことは言ってられませんね。
お子さんの無呼吸の治療はほとんどが治るものです!
是非ご相談ください!