お知らせ

朝起きた時のめまい~良性発作性頭位めまい症~

2017.02.01

あっという間に今年も1か月が過ぎました。

時の流れというものは本当に早いものですね。

花粉も飛散し始めましたし、あと二日で豆まきですね~

 

さてさて、本日はめまいのお話です。

めまいは耳鼻科の中では季節を問わず、一年中ある疾患です。

この中でも最も多いめまい症が『良性発作性頭位めまい症』という疾患です。

めまい症全体の約半分を占めると言われています。

この病気の特徴は、文字通り頭を動かしたり、頭を決まった位置に動かしたりすると回転性のめまいが出現する病気なのですが、、、

大きな勘違いをしている患者さんが非常に多いんです。

その勘違いとは…

 

頭を動かすとめまいがしてしまうので、頭を動かさないように安静にして横になって静かに寝てないといけないと思っていることです。

 

これが勘違いです!

このめまいは『頭を動かして治すめまい症』なんです!

 

え~~~~っ!という声が聞こえてきそうですね~。

頭を動かすとめまいがしてしまうのに~~~~。どうして頭動かすの~~~?

さてさて、これはなぜなのでしょうか?

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耳の中は上の図のようになっているわけですが、めまいはその中の三半規管というバランスをつかさどる器官の障害です。

 

この疾患は、下の図のように三半規管の中に耳石というものが侵入して起こる病気であり、治療はその耳石を外に排出することなのです。

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ですから、じっとしたままでは耳石は三半規管内に停滞しいつまでたっても症状が改善しないわけですね。

 

 

この耳石を外に出す方法として『耳石置換法』という理学療法が有名です。

この治療により、耳石を三半規管の外に出し、めまいを治しましょう!

じっとせずに、勇気を出して頭を動かしましょう!

 

めまいの性状や発現の仕方により、いろんな方法がありますので勝手に自分でやたらに動かすのではなく耳鼻科医の指導の下に治療することをお勧めいたします。

 

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