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前回の続き!メニエル病の治療や気を付けることとは?

2017.03.29

前回はめまいの代表『メニエル病』のメカニズムと原因についてお話ししました。

本日はそのメニエル病の治療方法についてご説明しようと思います。

 

メニエル病の病態は内リンパ水腫です。

平たく言うと内耳のむくみが原因となります。

 

ですから、そのむくみを治すための治療がメニエル病に有効であることになります。

 

メニエル病の治療は大きく分けて、次の3つが挙げられます。

 

薬物治療・手術治療・生活習慣の改善です!!!

 

1.薬物治療:下記のような薬を処方するケースが多いです。

・利尿薬:イソバイドという浸透圧利尿薬を使用することが多いです。尿排泄を促進することにより浮腫みの改善を促します。

 

・循環改善薬:内耳の血液循環を改善させ浮腫みを解消させます。

 

・抗不安薬:ストレスが介在する方に発症が多いことから、精神安定目的に使用する場合があります。

 

・ステロイドホルモン:上記の薬では聴力やめまい症状の改善に乏しい場合は、神経浮腫の解消や抗炎症作用効果の強いステロイドホルモンを使用するケースがあります。

しかし、副作用が問題となるため、特に糖尿病や高血圧などの合併症をお持ちの場合は注意が必要です。

その副作用を軽減し、高容量のステロイドを作用させるための治療として、ステロイド鼓室内投与という治療があります。

 

2.手術治療

薬物治療では治療効果に乏しく激しいめまい発作が何度も反復する方は、手術加療となる場合があります。

代表的なものに前庭神経切断術・内リンパ嚢開放術があります。

内リンパ嚢開放術』が最も頻度の多い術式で、内リンパ腔にたまったリンパ液が排出しやすくする手術です。

しかし、この方法はめまい症状の軽減には効果を発揮しますが、聴力の改善はあまり期待できないことが多いです。

 

3.生活習慣の改善

ストレスや疲れがたまると発症しやすい傾向にあるため、生活習慣の改善が必須です。

十分な睡眠をとり、ストレス解消に努めましょう。

特にメニエル病の患者様は、性格面でも几帳面で責任感の強い方が多く、

ちょっとしたことでも強いストレスを感じてしまう方に多い傾向にあります。

ですから、ゆったりとした気持ちになれる環境づくりが必要ですね。

 

また、高塩分食も浮腫みには大敵です!

適度な塩分量を心がけた食生活が重要です。

 

 

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