お知らせ

みなさんに知ってほしい!おたふくワクチンで難聴が予防できる!

2017.01.11

 

熱が出たと思ったら耳の下がプーっと腫れてきて、痛くなってきて。

 

今日の話は、『おたふくかぜ』に関する耳の話です。

 

小児科を受診したら、『おたふくかぜ』だね~。

1週間くらい学校お休みだね~。

(厳密には特有の症状(耳下腺などの腫脹)発症後5日以上かつ全身状態が良好になるまで休み)

ほとんどの方はこのような経過ですよね~。

 

実は『おたふくかぜ』は耳鼻科にとても関係する病気なんです!!!

なんと!難聴になる可能性がある疾患なんです。

そしてこれは『ワクチン』で予防できるんです!!!(当院でも取り扱いがございます)

 

おたふくかぜの難聴を『ムンプス難聴』といいます

おたふくかぜは、ムンプスウイルスという名前のウイルスが原因となる疾患です。

このため、『ムンプス難聴』と呼ばれます。

 

 

『ムンプス難聴』の特徴

・発熱と耳下腺腫脹後18日以内に発症する

・治療効果が認められない

・難聴の程度が高度または聾(全く聞こえない)である

・100~400人に一人の頻度で発生する

 

 

稀ですが両側の難聴を発症することもあり皆さんにぜひ知ってほしい疾患の一つです。

治療効果が認められないとは、一度かかってしまうと治らないということです(涙)

このような事実がある以上、予防すべき疾患ですよね。

 

 

聴力は言語発達やお友達とのコミュニケーションにとても大切であることはいうまでもありません。

先進国ではMMRワクチンとして同時におたふくワクチンを接種することにより

『ムンプス難聴』の発症の報告がほとんどないとまで言われています。

おたふくワクチンは受けましょう!

保護者の方々にはぜひ下記を頭に入れておいてほしいと思います。

①おたふくかぜに「自然にかかればよい」という認識を捨てる

②合併症で最も難治なのは難聴である

③ワクチンは唯一の予防手段である

 

 

下の表はワクチンを受けるか否かで合併症の頻度が違うことを表しています。

是非ご参考になさってくださいね。

図1

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